Kanaです★
今日は、豪華客船ダンサーとしてオーディション合格通知が来て、その後のシアターデビューまでのお話。
約2ヶ月の東京での準備期間、ドキドキしながら、毎日踊ってはクルーズに関して調べ。英語、筋トレ、身体ケアにダイエット。
とにかくプレッシャーが大きかった。
ドバイのテーマパークのパフォーマーに合格した時は、全く新しいテーマパークで情報もなかったから、調べようがなかった。
でも、豪華客船内のシアターの様子は、調べれば昔のなんかも結構出てくる。ショーは、みんなが知っている曲で、”笑顔で可愛い、セクシー、楽しい、スゴイ、かっこいい・・・”誰が見ても楽しめる、わかりやすいメジャーなエンタメ内容。

ほんとに大丈夫かな?私ここで踊るの?馴染めるかな?
というのも、私が踊る目的は、自己表現!悲しみや怒りや哲学を、 踊ることで表現できるからこそ、ダンサーになった。
哲学のない人の振りを覚えるのは苦手😥教えているKanaスタイルは、ストリートとJazzを掛け合わせたもので、きもカッコイイやこれなんだ?って感じの↓笑

振付作品名は、”大地の言霊”。まさかのサザンの曲、裸足で天を仰いで木を表現。”なぜ生きるの?”魂の叫びだー!とかやってたw

メジャー受けを追求したミュージカルなんてやったこともなければ、可愛いシアター系は、ドバイのテーマパークで踊ったのが初。
無邪気にニコニコ踊るのは、Kanaスタイルとは正反対で、実は苦手・・・
じゃぁなんでわざわざかっこよさや一般受けする表現をやる豪華客船ダンサーを目指したかって、自分がどれだけ海外で通用するのか、自分にはどんな表現ができて、どこまで求められるのか、試したかったから。
それに、人を楽しませる目的に叶っていれば、表現方法はなんだってよかった。
とにかく誰が見てもわかりやすく、ダンサーとして結果を残す!そしたら例えマイナーな自分の好き勝手な表現をしてたって、”私どっちも出来るよ、でも今は経験からこれをする選択をしてる”って胸を張って言える。
軸があれば自分の表現はいつだってできるし消えるもんじゃないけど、メジャーで求められるダンサーの寿命は短いし、その大変さも経験したかった。
わかりやすいメジャーでプロとして仕事する人たちを、どこかで羨ましいと思いながらやり過ごすなんて、ださい。
海外でプロの仕事を自分にやらせてもらえるなんて、おもしろい挑戦ジャン。
東京でもそれなりに、いろんなお仕事させてもらえた。メジャーもマイナーも見てきた。

でもこの日本の業界にずっといたって、先が見えててつまらない。表現方法がなんだろうが、世界で行けるとこまで行ってみる。そこで成果を出したかったのに、ドバイではそれが中途半端に終わって悔しかった。あのドバイの舞台より上を目指すなら、豪華客船で世界を周りながら踊るクルーズダンサーだ!
そう思い8ヶ月かかって、ようやく掴んだチャンス。
しかも合格メールでは、”今回のキャスティングは、船でやるブロードウェイミュージカルのお披露目のため”だって!
自分の表現とか、やったことないとか、Kanaスタイルとかどーでもいい。もっと大きな広い意味で、世界を見て経験したい。
とにかく死ぬ気でやって、ダンサーパッションを燃やしきれ!やるしかない!やるんだー!!!!
ということで、緊張と不安の中
ついに!リハーサルスタジオがあるLAへ、1人飛び立ったー。

リハーサルでの先生は意外と優しくて、これなら大丈夫!と最初の方はエネルギーに溢れてた。しかしー
毎日8時間の振り入れに、だんだんと頭がパンク。45分のショーを5つと、ミニショーが4つ。とにかくお客さんを楽しませるショーだから、振付け自体に意味や哲学なんてほとんどなく、ますます振りが頭に入って来ない。
他のみんなは今までも豪華客船やテーマパークで踊ってきた子が多く慣れていて、とにかく覚えが早い。周りを見て焦っては、余計に悪循環。
ただただ毎日詰め込まれる振付。
振り入れ→役のオーディションの繰り返し。
表現の前に、これじゃぁロボットみたいだ。
心がついていかなくて、なんで踊っているかもわからなくなる。
つくづくプロって大変で、好きなことが職業だからって、中身まで好き勝手できるわけじゃない。
自由に表現できるダンスが好き。だから今までは振付けも教えも自分主体で、やりたいようにやってきた。でも、そこから見える世界や日本の業界に、限界を感じてた。だからこそ世界で挑戦して海外はどうなのか確かめるために、合うかわからないけどクルーズダンサーを目指した。
プロダンサーとして、自分が好きとかやりたいかどうかじゃなく、求められる振りを踊る。世界中の人に受け入れられ楽しませるメジャーなことを、プロとして経験する。そのどん真ん中の仕事だとわかって望んで来たのに、自分スタイルが染み込んだ自分の身体と心の奥では、違和感を感じてた。
ここまできたのに今更何甘えてんだって思うけど、それとは関係なく、気持ちの問題だから、仕方ない。
前もこんなこと、あったなぁと思う。それなりに日本でも、仕事として自分らしくない内容のダンスやエンタメもプロとして経験してきたから、この違和感は、覚えてる。
また、ここ・・・?
違和感はあるのに、仕事のために自分を殺すの・・・?
それでも、ここで諦める選択肢はもちろんない。なんとかディレクターのテストも突破、苦手な振りも1人夜な夜な練習して、リハーサル最終日を迎えることが出来た。
身体もメンタルも疲れ切っていた。
まだ疑問だった。自分がここまで来た意味を考えてた。
無事に船に乗れても、まだまだ怒涛の詰め込みリハーサルが待っているー。クビになる可能性もゼロじゃない。
船の中では、ステージの装置や衣装や照明と合わせてリハーサル。
衣装の早替えに加え、装着も入れ替わる舞台を駆け回って、覚えることがたくさん。もう2日後には本番!!
そんな中でリフトがうまくいかないと、ストレスで泣きそうに。
でも、やるしかない!クビになんてなってたまるか!
必死中の必死。
ついに本番を迎える。
シアター内は満席。ドキドキドキドキ。いざ、舞台へ−
踊り出したら、もう、とにかく楽しい!嬉しい!
舞台で踊れる喜びから、アドレナリン大放出。
直前リハーサルでは失敗していたリフトも、無事成功。
あんなに意味のない振付だと思っていた動きさえ、全て自分のために、輝き出す。ここに立てる奇跡に感謝しかない。

舞台上で、自分の心と身体が繋がって、振付がどうとかいう次元を飛び越えて、魂が弾けて無我夢中で自分を踊る。
本当の意味で、Kanaスタイルとかどーでもいいとは、こういうことだった。
だって、舞台上で私、こんなにも自由で、踊れることが嬉しくて、自然と笑ってる。


最後の挨拶では、お客さんのスタンディングオベーションが見える。
お客さんも、こっちを見て笑ってる。涙が出そうだ。
これだ。これを目指してここまできたんだ。
自分スタイルにこだわって日本にいたら見れなかった景色。
世界中からきたたくさんの人に見てもらって、その人たちを笑顔にすること。
それがプロとしての仕事で、その仕事が出来る自分、それを心から楽しめる自分に、何周もしてやっと、到達できたこと。
よかった-。
自分も楽しい、世界も楽しいー自分に出来ること、求められること、好きなこと、最後に1番大事にしてる心と世界が繋がった。
結果、見ていたお客さんに私なりの表現が伝わることはたくさんあったし、Kanaスタイルが目を引くって褒めてもらえたこともたくさんあった。
誰のどんな振付を踊ろうと、踊っているのが自分なんだから、見る人は感じるし、わかるんだ。
1つ1つの動きや表情から、私が踊る目的である感情表現や哲学さえもが勝手ににじみ出て、全てが自分なりのスタイルになる。
だって、既存のプロの仕事で自分に完璧に合う仕事なんて、あるわけないしね。
そして、ここまで来た意味を後付けすると、アジア人である私が白人や黒人に混じって踊ることも、人を励ますことに繋がってた。
大きな意味での目的は、人を楽しませること。それが叶う形で、自分に出来る最高の手段の1つ。
ブロードウェイミュージカルのディレクターは、You are a true artistだねって認めてくれたから、ドバイで悔しかった想いも無事に晴らせた。

今は究極、あまり踊ってもいないけど、どんな仕事や生き方をしようが、それが自分の人生での表現なんだ。
目的の前では、表面でやることはなんだってよくなる。何をしようが結局全て自分スタイルになるから。
挑戦が大きくなっても心は変わらないから、上から見たら何周もぐるぐる同じことをしているように見えて、横から見たら実は、心ごとどんどん次元が変わってた感じ。
結論。
自分のこだわりや自分スタイルってみんなあると思うけど、若い内は、とにかく自分がどこまで出来るか知るためにも、大きな波に乗れるもんなら乗ったほうがいい。
自分のこだわりは、どうせ何をやっても表現されちゃって見る人が見たらわかるから、まずは、プロを経験する。
プロでい続けるなんて、並大抵じゃできない。でも、死ぬ気でやれば、環境を探せばプロになることは誰でも出来ることだとも思う。
そして、枠に入れられると逆に自分の表現がしたくなってうずうずして、いい相乗効果になることも経験できた。結局自分の本質は変わらないことがわかったし、後悔は1ミリもない。自分スタイルが濃くなっただけ。そこからどうするか、あとのやるやらないは自分次第。
とにかく、なんでもやってみる!やっぱりこれが一番だな。
See you soon⭐️
Love,
Kana
